inner-castle’s blog

読書、キリスト教信仰など内面世界探検記

短歌関係

思い溢れて

少女の頃、佐藤春夫の詩を愛誦した。今でも、ふと口ずさむことがある。 身の程知らずに、近代短歌100選など試みて短歌集など眺めるうちに、ふと「思い溢れて歌わざらめや」という春夫の詩句が浮かんだ。名歌は挽歌・相聞に多くあるという。何故か、溢れる思…

ダス イスト グート、これでいいのだ

近代短歌を検索していて、「バカポンのパパが最後にいうせりふこれでいいのだこれがいいのだ」(住谷眞)を発見。住谷眞氏を検索したら、なんと新約学者で歌人、聖書協会共同訳の翻訳者の一人であることが分かった。現役の牧師だそうである。短歌というとキリ…

近代短歌100選を試みて

娘に、短歌100選を思い立つなど素人の怖いもの知らずと云われ、まさにその通りだと思い知っている。 きっかけは、日本人なら誰でも(日本人ならと云う言葉は、外国籍の人を排斥するようでいやなのだが)生活の折節にふと思い出す和歌を、母であり祖母でもあ…

心に残る近代短歌

追補⑥吉野秀雄病む妻の足頸(あしくび)にぎり昼寝する末の子みれば死なしめがたしをさな子の服のほころびを汝(な)は縫へり幾日(いくひ)か後(のち)に死ぬとふものをこれやこの一期(いちご)のいのち炎立(ほむら)だちせよと迫りし吾妹よ吾妹 中村憲吉新芽(にいめ…

近代短歌百人一首

以前家族で、啄木の短歌の上の句を読み、下の句を答えるカルタ遊びのようなことをして遊んだことがある。啄木の歌はよく知られていて、誰でもいくつか知っていたが、歌集を手元においていたわけでなく、すぐ種が尽きてしまった。百人一首なら、すぐ思い出せ…